色彩研究[1年前期]


授業のテーマ及び到達目標

色彩は、物の表面に固定された属性ではなく、「光」と「物の表面」と「人間の眼」の相互作用によって生じる情報である。さらには周囲との関係や人間の心理にも左右される。このような色彩に関する基礎知識を修得し、それを論理的に説明できることを目標とする。また、配色手法の基礎を理解し、アイディアを具現化できることを目標とする。

授業概要

事前学習で作成した色票や、事前に配布したPDF資料をスマートフォンやタブレットあるいはノートパソコンで参照しながら講義を受ける。また、自らスマートフォンのアプリを利用して色覚特性が異なる場合の色彩の見え方を疑似体験し、色覚の多様性について認識を深める。

評価方法

  • 期末試験(85%)
  • 他の履修生にも有益な授業時間中における自発的な発言や質問(15%)

教科書

  • 『デザインの色彩』中田満雄、北畠耀著 日本色研事業株式会社 2003年
    • ISBN 978-4-907564186
    • 1,980円

参考文献・参考資料

授業計画

  1. ガイダンス、色彩の世界
  2. 色の見え方、光と色
  3. マンセル表色系、PCCS
  4. 色相環やPCCS等色相面の図を作る
  5. トーン一覧表を作る
  6. オストワルト表色系、XYZ表色系、CIEL*a*b*、色管理
  7. 混色
  8. 色彩の視覚効果1(対比など)
  9. 色彩の視覚効果2(補色・主観色など)
  10. 配色調和
  11. トーンによる配色
  12. 印刷と色
  13. 色彩の心理効果
  14. 嗜好色
  15. まとめ