主要発表論文


2023.02.28

視覚安定性の錯視を考慮した街路景観色彩のまとまり度の変動
人間は15秒前までの過去の視覚経験に影響を受けながら物を見ているということが最近の研究で明らかにされた。人間が景観を認識する際も同様に過去15秒の視覚映像が影響を与えているとするならば、15秒間の街路景観色彩データを統合して分析すると、人間の環境認識の特徴に沿った分析ができると考えられる。これまでの分析では、街路景観色彩のまとまり度のミクロな変化に左右されて大きな変化を捉えることが困難であった。また、どの程度の時間を統合すればよいかの根拠がなかった。15秒間統合データを用いた分析の結果、色彩のまとまり度の大局的な変動を把握することができた。

単著/福山市立大学都市経営学部紀要「都市経営」15号→機関リポジトリ(本文PDF)


2022.03.07

多変量ロバスト推定による壁面色の外れ値分析
色彩が調和した街路景観は、逸脱した色彩がないことによって実現すると考えられる。3つの街路をサンプルとして、多変量ロバスト推定によって逸脱した壁面色を抽出した。その結果、Jackknife法による抽出手法が妥当性が高いことが明らかになった。

単著/福山市立大学都市経営学部紀要「都市経営」14号→機関リポジトリ(本文PDF)


2019.09.01

(招待)

街路景観の色彩の特徴を把握し視覚化する手法
視点場が移動する街路景観を対象とした場合の景観画像データの取得、補正方法を解説したのち、景観画像の色彩のまとまり度の分析手法、時系列に伴うまとまり度の変化について言及している。

単著/日本色彩学会誌43巻5号


2019.04.26

(査読付)

街路景観色彩の特徴を示す指標
This study has two purposes. One of them is to establish grasping methods color feature of streetscapes. The other is to clarify showing the indicator of “unity” of streetscape color. I have developed a method to shoot streets with a video camera and to correct and convert the data to CIEL*a*b*. In order to create a good landscape it is necessary to “unify” the color of the streetscape and avoid monotony. I clarified that the first principal component contribution ratio obtained by principal component analysis of the streetscape image data is an indicator of unity of the streetscape color. I also found that monotonousness increases as the standard deviation is small.

単著/日本感性工学会論文誌18巻3号→J-STAGE(本文PDF)


2019.01.22

商業地街路の景観色彩の時系列変化
街路景観色彩のまとまりのさじ加減を把握する研究の一環として、商業地における街路景観色彩のまとまり度の変動を分析した。まとまり度の平均値や標準偏差が類似していても、視点移動に伴うまとまり度の変動の周期性が異なる例が見つかった。商店が取り壊された跡地が駐車場になると、隣の建物の壁面が通りから見えるようになる。この壁面がまとまり度の時系列変動に周期性を与えている可能性があることがわかった。

単著/福山市立大学都市経営学部紀要「都市経営」11号→機関リポジトリ(本文PDF)


2018.02.28

美濃・関帝・大口・新竪・照葉の街路景観色彩のまとまり度の変動
「まとまり度」の平均値と標準偏差によって、街路景観色彩の特徴を把握することができる。しかし、この二つの因子だけでは街路が「単調か」否かを判断することは困難である。街路景観をシークエンス景観ととらえ、街路移動に伴う色彩のまとまり度の変動を時系列分析する必要がある。今回は、美濃、関帝、大口、新竪、照葉の5つの街路を調査し、それぞれの街路の景観色彩の特徴を把握した。

単著/福山市立大学都市経営学部紀要「都市経営」10号

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2015.12.25

シークエンス景観における色彩のまとまり度の変動周期
街路景観をシークエンス景観と捉え、街路移動に伴うまとまり度の変動を時系列分析した。その結果、まとまり度の変動周期とスペクトル密度の関係にはいくつかのパターンがあることが明らかになった。歴史的景観を保全している街路と地方都市の郊外幹線道路のスペクトル密度の構造が類似していることも明らかになった。活気のある商店街だけが変動周期のスペクトル密度分布が他の街路と著しく異なっていた。

単著/福山市立大学都市経営学部紀要「都市経営」08号

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2015.02.15

心理メトリック量を用いた街路景観色彩評価方法の検証
景観色彩の「適度なまとまり」と「単調でないこと」の二つの要素のバランスの指標として、筆者は景観画像の色彩を主成分分析した際の第一主成分寄与率に着目している。分析する際の色空間はL*a*b*よりもL*C*を用いた方が、より人間の感覚に近いと言われている。本論では、異なった特徴を備えた6つの街路を撮影し、それぞれの色空間で分析した。第一主成分寄与率の変化はL*a*b*色空間においては妥当であったが、L*C*色空間を用いた場合、その変化が妥当とは言えないサンプルが見つかった。

単著/福山市立大学都市経営学部紀要「都市経営」07号

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2014.02.28

半田および福山市内における視点移動に伴う街路景観色彩の変化
 良好な景観を形成する条件として、景観色彩の「適度なまとまり」と「単調でないこと」が考えられる。この二つの要素のバランスの指標として、筆者は景観画像の色彩を主成分分析した際の第一主成分寄与率に着目している。歴史的景観保全地区と現代的な都市の両者の街路のシークエンス景観画像を撮影し、寄与率の変化パターンを分析した。

単著/福山市立大学都市経営学部紀要「都市経営」05号

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2013.03.15

景観保全地区における視点移動に伴う街路景観色彩の変化
良好な景観を形成する条件として、景観色彩の「適度なまとまり」と「単調でないこと」が考えられる。この二つの因子をどのように数値化するかが課題である。筆者は景観画像の色彩を主成分分析した際の第一主成分寄与率に着目している。この寄与率の高さが「まとまり」の度合いの指標となる。また、街路の移動に伴う寄与率の変化パターンが「単調さ」に関連していると考えている。本論では、景観の静止画像を分析するのではなく、街路を移動する際の動画像を分析することで、これらの問題を解明した。

単著/福山市立大学都市経営学部紀要「都市経営」03号

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2013.03.15

学生の居住による中心市街地活性化
中心市街地で暮らすには、様々な社会資本が揃っている必要がある。商店だけでなく、学校、病院などが必要である。福山においても中心市街地の空洞化が著しいが、学校や病院などは立地している。店舗の誘致は需要と供給の関係から住民の少ない現状ではすぐには困難である。この局面を打開する鍵が学生であると考えている。移動能力、消費力、労働力を兼ね備えた学生が中心市街地に住むことで、事態は好転するであろう。

単著/福山市立大学都市経営学部紀要「都市経営」02号

機関リポジトリの本文PDF


2012.03.15

街路景観の見かけの色彩と物体色との関係
現実の社会では,物体色によって建築材料を選択するため,実用に供するには,撮影によって得た実験値を物体色値に変換する必要がある。本論では街路の色彩の特徴を把握するとともに,建物の外壁と屋根の色を視感測色し,撮影実験値と物体色値との相関関係を考察した。

単著/福山市立大学都市経営学部紀要「都市経営」01号

機関リポジトリの本文PDF


2011.07

街路景観の色彩規制基準づくりのための色彩調査・分析手法の構築
地域の景観特性が活かされた画一的でない景観形成を伸長する基準づくりを可能にするために,景観地区の現行の色彩規制基準の問題点を明らかにし,地域の景観色彩特性を把握するための調査・分析手法の構築を目的とした研究。

単著/九州大学大学院芸術工学府(博士論文)

九州大学学術情報リポジトリ(全文PDF)


2011.03.31

(査読付)

中心市街地観光資源の活用戦略

現状の中心市街地活性化はどのような課題を抱えており,それらの課題を着実に解決するためにはいかなる戦略を講じるべきかを明らかにするため,JR福山駅周辺地域をモデルとして取り上げ,観光資源を活用した中心市街地活性化の可能性を検討した。
共著者:錢峰/福山市立女子短期大学研究教育公開センター年報8号→CiNII(本文PDF)

2010.03.01

(査読付)

デジタル画像による街路景観色彩の特徴分析
景観とは客観的な「眺め」である。「眺め」が遠近法に依存していることを無視して,景観の色彩の特徴を記述することはできない。本稿では,景観を撮影した画像を用いて街路景観の色彩を調べる方法と,その色彩の特徴を把握する方法を明らかにした。歴史的町並みの街路景観色彩の特徴は明度の分布範囲が広く色度のばらつきが小さい。都市郊外街路では,中灰色の中に鮮やかな色彩が点在していることであることが明らかになった。
単著/日本色彩学会誌Vol.34, No.1→CiNii(本文PDF)

2010.02.28

(査読付)

製品開発に関するマネジメントデザインの調査(3)

—人材育成の今後の展開

デザインでは演繹法を使ってデータを一般化することができず,デザインの結果は常に特殊解となる。また望ましい未来への可能な方法を探ることはデザインの手法であるが,それは一般的な科学的研究とはいえない。常に全体性を保ちながら解を求めるデザイナーの態度は,製品開発の現場における実践によって学ぶことができる。パブリック・セクターの産業振興における役割は,将来進む方向を示すことと,企業活動をバックアップする仕組みを作ることであると論じた
単著/福山市立女子短期大学研究教育公開センター年報7号→CiNii(本文PDF)

2010.02.28

(査読付)

景観地区における色彩規制基準の類似性

景観地区はそれぞれの地域の特徴を伸長し良好な景観を形成すべく,色彩の規制基準を設けている。色彩の表現の仕方は基準によって異なるため,基準の比較検討は困難であった。本論では色彩の表現を統一して比較検討することに成功した。その結果,全国の基準に共通して,外壁色には2.5Rから7.5Yまでの色相では彩度の高い色を使うことを認め,2.5GYから7.5RPまでの色相では彩度の高い色を使うことを認めない傾向があることが明らかになった。

The purpose of this study is to clarify trends and problems of color restriction standards of landscape districts. Each district has its own expressions of standards. Replacing every expressions with uniform expressions made it possible that those standards are compared. It was clarified that those standards have two tendencies in most cases: (1) in hues from “2.5R” to “7.5Y”, there is a tendency that colors with high chroma are permitted to be used for the outside walls; (2) in hues from “2.5GY” to “7.5RP”, colors with high chroma are not permitted. In other words, each one of the districts has a tendency to have similar standard. It was also clarified that those standards have some problems, for example, they don't indicate color features of the districts, and they are not carried out elastically.

単著/日本感性工学会論文誌Vol.9, No.2→J-STAGE(本文PDF)

2009.03.31

(査読付)

街路シークエンス景観の色彩の変化
歴史的町並みの街路景観は,色彩にある程度のまとまりがあるが単調ではない。一方,都市郊外の街路景観は色彩にまとまりはないが単調に感じる。この「まとまり感」や「単調さ」を想起させる因子が何であるかが明らかになれば良好な景観形成に役立つ。本論では,街路景観を連続した景観画像のシークエンスとして みた際,色彩の第一主成分の寄与率の変化パターンにそれを解くヒントがあることが明らかになった。
単著/福山市立女子短期大学紀要第36号

2009.03.31

(査読付)

パブリックデザインとしての都市景観
都市景観は人工のものであり,人の営みによって形成され,持続し,また変化するものである。財産権を法に基づく条例で制限するには,その規制が「公共の福祉」のためでなければならない。規制の公共性が担保されたとしても,その規制によって景観の画一化を招いてしまったのでは本末転倒である。混沌ではなく, 画一的にもならない「さじ加減」を考える必要がある。そのためには,地域のコンテクストを読み取り,それをベースにした提案を行う「デザイン」の手法が有効であると考えられる。
単著/福山市立女子短期大学研究教育公開センター年報6号CiNii(本文PDF)

2009.03.31

(査読付)

製品開発に関するマネジメントデザインの調査(2)
—プライベート・セクターによる人材育成
日本を代表するメーカーを訪問し,製品開発部門の人材育成と製品開発能力の伝承について調査した。デザイナーの社員教育は試行錯誤を繰り返している。デザイン部門を分社化した企業とそうでない企業では教育方法は異なる。また,多くの企業では,社員からの申し出を受けて社外セミナーを活用しているが,上司が事前にそのセミナーの内容をチェックすることは困難である。そのセミナーが有効であったかを評価することはさらに難しい。
単著/福山市立女子短期大学研究教育公開センター年報6号→CiNii(本文PDF)

2009.01.31

(査読付)

都市景観の色彩分析(9)
これまでに中核都市の郊外街路景観や歴史的町並み保存地区の色彩について論じてきた。いずれも色彩の特徴が明確にされておらず,景観の色彩イメージも定まっていない地域であった。本報では,景観色彩についての一般的なイメージが固まっている倉敷美観地区を調査対象とし,その実態を分析した。「白壁」のイメージ通り,無彩色色彩が多いが,実際には木部も多く,前報で調査した愛知県犬山市の色彩構成と類似していることが明らかになった。
単著/福山市立女子短期大学紀要第35号

2008.03.31

製品開発に関するマネジメントデザインの調査(1)
—パブリック・セクターによる人材育成支援
パブリック・セクターの開催している多くのセミナーの問題として,受講者が自分の問題点を把握していないことと,パブリック・セクターの自己評価が定員充足率だけに頼っていることが考えられる。この問題を解決する方法として,これまで日本では行われていなかったデザインと経営とをリンクする教育が考えられる。そのためには実践のスペシャリストである産業と理論のスペシャリストである大学の連携が必要であることを論じた。
単著/福山市立女子短期大学研究教育公開センター年報5号→CiNii(本文PDF)

2008.03.31

都市景観の色彩分析(8)
歴史的町並みである愛知県犬山市の本町通りの街路景観の色彩を調査した。歴史的町並みにおいてもクラスター表示および偏差十字体により景観色彩の特徴を明瞭に示すことができることを実証した。また前報と比較することによって,犬山市本町の街路景観では色彩の明度のバラツキは大きいが,色相のバラツキが小さいことが明らかになった。また,景観画像に大きな面積を占める道路の扱いが今後の検討課題であることが明らかになった。
単著/福山市立女子短期大学紀要第34号→CiNii(本文PDF)

2007.03.31

高齢者水晶体疑似フィルタによる見えの変化
—商業活性化のためのユニバーサル・デザイン(4)
高齢化社会の日本では,高齢者の色覚特性を考慮した配色が必要となっている。高齢者の色覚特性を把握するために,高齢者水晶体疑似ゴーグルを使って色票を色彩輝度計を用いて測色した。その結果,ゴーグルを通すことによって,明るさは約70%低下することがわかった。また,彩度の低下が著しく,色相の区別が困難なほどである。十分な照度の得にくい都市空間においては,文字を併用して情報に冗長性を与え,色に頼らない情報伝達が不可欠であることが改めて明らかになった。
共著/福山市立女子短期大学研究教育公開センター年報4号→CiNii(本文PDF)

2007.03.31

都市景観の色彩分析(7)
福山市郊外の幹線道路沿いの景観色彩を対象としてクラスター分析と主成分分析を行った。さらに主成分分析の結果を視覚的に把握できるよう,共分散行列の固有値を利用した「偏差十字体」という表現手法を新たに開発した。その結果,クラスターの三次元表示によって主要な景観の色彩が何であるのか,そして偏差十字体によって色彩のバラツキの大小とバラツキの方向性が容易に把握できるようになった。
単著/福山市立女子短期大学紀要第33号→CiNii(本文PDF)

2006.03.31

街路歩行を安全にするストリートファニチャーの提案
—商業活性化のためのユニバーサル・デザイン(3)
中心市街地商店街の来街者の滞留を促進するためのストリートファニチャーを広島県立東部工業技術センターとともに開発した。地場産品の伸鉄を用いたベンチで,商品化された。「つなぎ行為」を発生させる「休憩場所」であり,また「待ち合わせの目印」でもある。さらに街路を走行する自転車のスピードを低減し,安全な歩行空間を確保することも期待される。また,夜間の足下照明を内蔵することもできるようになっている。
共著/福山市立女子短期大学研究教育公開センター年報3号→CiNii(本文PDF)

2006.03.31

都市景観の色彩分析(6)
都市景観をカメラで撮影すると,道路を通行する車両が写り込んでしまう。そのまま撮影画像の色彩分布を分析すると,車両の色がその結果を左右してしまう。車両を景観画像から削除した場合,車両を道路色に置換した場合,無修正の場合のそれぞれについて画像分析を行い,車両の色が景観画像全体の色彩分布に与える影響を調べた。その結果,景観画像全体のうち車両の占める面積の割合が5%未満であれば,車両部分を削除しても全体には影響を及ぼさないことが明らかになった。
単著/福山市立女子短期大学紀要第32号

2005.03.31

都市景観の色彩分析(5)
都市景観画像の色彩分布を定量的に分析する手法として,クラスター分析を用いる方法を提案した。色空間を有限個の閉領域に分割する手法は分析が手軽に行える反面,分割方法によっては色彩分布の特徴が把握できない場合が想定されるからである。データ量が膨大なため,階層型クラスター分析は行えない。非階層型分析手法の一つであるk-means法による分析を行う場合の適正なクラスター数が30であることを明らかにした。
単著/福山市立女子短期大学紀要第31号

2005.03.01

(査読付)

都市景観の色彩の特徴分析
—色彩情報の計量分析と分布の表現方法
都市景観を構成する色彩の特徴を客観的に把握するには,色彩分布を計量的に分析する必要がある。デジタルカメラで撮影した景観画像を色補正した上で分析すると,撮影時の条件統一が容易であることやデータの劣化がないなどの利点がある。主成分分析によって分布の傾向を知ることはできるが,全体像を把握するのは困難である。クラスター分析を行い,その結果を三次元表示すると,色彩分布の特徴を直感的に把握することができる。
単著/日本色彩学会誌Vol.29, No.1→CiNii(本文PDF)

2004.03.31

来街者の滞留を妨げる要因
—商業活性化のためのユニバーサル・デザイン(2)
中心市街地商店街への来街者の減少は,店舗側に主要な原因がある。しかし,商店街内に立地する百貨店を訪れた客が商店街に流れない理由は,各店舗にだけで なく,街路空間にも原因があると考えられる。調査の結果,来街者を滞留させるための環境が整っていないことが明らかになった。
単著/福山市立女子短期大学研究教育公開センター年報1号

2004.03.31

ユニバーサル・アクセス型高等教育時代における大学の都心立地の必要性について
—大学のマネジメント・デザイン(2)
大学や短大への進学率が50%を超え,高等教育が大衆化する現代,公立大学が地域社会の中で求められる機能は,知をめぐる一連の循環だけではない。産業としても機能しなければ地域社会に与える経営負担に応えることはできない。地域の不動産ストックを生かした相乗効果のある立地によって,大学は集客力のある産業となり得る。福山市が所有している商業施設の転用や商店街空店舗活用などにより,中心市街地活性化の波及効果も期待できる。
単著/福山市立女子短期大学紀要第30号
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2003.03.31

公立大学が地域社会に与える経営負担と経済効果について
—大学のマネジメント・デザイン(1)
公立大学の設置は地方自治体経営に負担をかけると考えられがちであるが,カリキュラムや立地などの経営のデザインを緻密に行えば,大学設置は地域経済を活性化する効果があり,また,自治体には税収増をもたらすことを明らかにした。大学を郊外でなく中心部に立地させることにより,中心市街地の滞留人口を増加させることができる。入学時の生活財購入や転入学生生活費だけでも年間10億円の消費拡大の効果が見込まれる。
単著/福山市立女子短期大学紀要第29号
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1986.01

建築設計における記号論的アプローチと非合理的手法についての研究
ポスト・モダニズムの建築設計手法を記号論に焦点をあてて論じた。ポスト・モダニズムと呼ばれる手法が必ずしもモダニズムを超えて生まれてきたものではなく,反ヒューマニズムの立場から見直す必要があることを述べた。設計という動的な創造活動に記号論を応用するにはアナロジカルな応用では限界があることや,現代社会に即したデザイン手法は非合理的で反ヒューマニズムの立場に立った手法であることを論じた。
単著/九州芸術工科大学(修士論文)